相思木
戦国時代、魏は秦の攻撃に苦しめられた。一人の民が防人(さきもり)として、秦との国境の守備にあたった。長らく戻ることができず、その妻は夫のことを日夜思い、とうとう亡くなってしまった。夫が戻らないまま、妻は葬られた。 しばらくして、その塚から一本の木が生えた。木の枝や葉はすべて夫がいる国境へ向かって伸びていた。 人々はこの木を「相思木(そうしぼく)」と呼んだ。 (六朝『任ム述異記』)
戦国時代、魏は秦の攻撃に苦しめられた。一人の民が防人(さきもり)として、秦との国境の守備にあたった。長らく戻ることができず、その妻は夫のことを日夜思い、とうとう亡くなってしまった。夫が戻らないまま、妻は葬られた。 しばらくして、その塚から一本の木が生えた。木の枝や葉はすべて夫がいる国境へ向かって伸びていた。 人々はこの木を「相思木(そうしぼく)」と呼んだ。
(六朝『任ム述異記』)