奇
寓 意 | ||
夜ごとの夢 | 人使いの荒い資産家のもとで働く老僕には大きな楽しみがあった……。 | 戦国『列子』 |
髑髏問答 | 路傍に転がる一体の髑髏を見つけた荘子。髑髏を枕に寝ると……。 | 戦国『荘子』 |
庖丁 | 料理人の見せる絶芸に君主は感嘆し……。 | 戦国『荘子』 |
恐がり | 昔々、非常に恐がりの男がいた。夜、一人で出かけたところ……。 | 戦国『荀子』 |
勇ましい男 | 勇ましい二人の男、どれくらい勇ましいかというと……。 | 戦国『呂氏春秋』 |
人間万事、塞翁が馬 | 人の世の禍福には定めがないというが……。 | 漢『淮南子』 |
甕 | ずっと昔に買った甕だけが財産の男がある晩考えた……。 | 六朝『殷芸小説』 |
斉女 | 蝉が別名「斉女」と呼ばれる理由は……。 | 六朝『古今注』 |
狂泉 | 飲めば狂うという泉、国王以外は皆、飲んで……。 | 六朝『宋書』 |
十九本の矢 | 二十人の息子を持つ王は、今わのに息子や弟を枕辺に呼び……。 | 六朝『魏書』 |
白馬胡児を活かす | 他郷に住む異邦人はどれだけ自分のルーツを覚えているのか……。 | 唐『朝野簽載』 |
三脚猫 | 俗に事を成すのにまともな方法を取らない者のことを「三脚猫」という……。 | 明『七修類稿』 |
雜 記 | ||
望郷の公主達 | 戦乱の中、逃げそびれた公主達はやむをえず……。 | 六朝『任ム述異記』 |
桃根の子牛 | 子牛は主人によくなつき、いつもついて回って離れなかった……。 | 唐『広古今五行記』 |
くしゃみ | 虎がよく出没する山中で寝入ってしまった男。そこへ虎が現れて……。 | 唐『朝野僉載』 |
美談の裏側 | この世にはありえないような美談が多いが……。 | 唐『朝野僉載』 |
死んだはずでは | 旅先で一人の男が死んだ。今わの際に言い残した名前を墓石に記し……。 | 五代『王氏見聞』 |
滋養 | 肺病にかかった娘が棺おけに入れて河に流され……。 | 宋『稽神録』 |
試哭 | 「ワシが死んだら泣けるか?」隠居が二人の妾にきいた……。 | 宋『江淮異人録』 |
目に優しい | 五色は視力を損なうが、黒だけは……。 | 宋『倦游雑録』 |
男くさい婆さん | 少しでも若く見せようと妻や妾に鬚の白い毛を抜かせると……。 | 宋『遁斎閑覧』 |
瓶盞病 | つける薬のない病気、それが「瓶盞病」……。 | 宋『清異録』 |
『三国志』をきく | 親でさえ手を焼く腕白小僧のお気に入りは三国時代の物語……。 | 宋『東坡志林』 |
あざらし | 都に「海哥」と称する不思議な動物が持ち込まれ……。 | 宋『東坡志林』 |
紙魚 | 「神仙」という文字を食べた紙魚(しみ)を飲むと神仙になれるというが……。 | 宋『北夢瑣言』 |
都の溝浚え | 都では毎年春になると、人夫を出して溝浚えをする……。 | 宋『東京夢華録』 |
狗の畏れること | 狗が畏れること、それは……。 | 宋『癸辛雑識』 |
毒きのこ | きのこの毒は恐ろしいもので……。 | 宋『癸辛雑識』 |
木に縁って魚を求む | 「木に縁って魚を求む」とはありえないことを意味するのだが……。 | 明『双槐歳鈔』 |
華山の道士 | 神仙のごとき容貌の老道士はことのほか国初の事柄に通じていた……。 | 清『嘯亭雑録』 |
史記 | 『史記』ってなあに?進士なんて所詮こんなもの……。 | 清『香祖筆記』 |