天の裂け目
南宋の咸淳九年(1273)十月、李庭芝(りていし)が江陵(注:現湖北省)から京口(注:現江蘇省)へ移った。 ある日の午後、突然天が裂けた。その裂け目から数多くの軍馬や旗印が見えた。初めのうちは紅い旗が、ついで黒い旗が現れ、すぐに裂け目は閉じ た。 茶を一杯飲むくらいの間のことであったが、目撃者は大勢いた。 ※話梅子注:李庭芝はこの三年後の景炎元年(1276)に元との戦いで捕えられて殺されます。これはその予兆でしょう。 (宋『癸辛雑識』)
南宋の咸淳九年(1273)十月、李庭芝(りていし)が江陵(注:現湖北省)から京口(注:現江蘇省)へ移った。 ある日の午後、突然天が裂けた。その裂け目から数多くの軍馬や旗印が見えた。初めのうちは紅い旗が、ついで黒い旗が現れ、すぐに裂け目は閉じ た。 茶を一杯飲むくらいの間のことであったが、目撃者は大勢いた。 ※話梅子注:李庭芝はこの三年後の景炎元年(1276)に元との戦いで捕えられて殺されます。これはその予兆でしょう。
(宋『癸辛雑識』)