子英の鯉
江陰(現江蘇省)の北に子英廟がある。 子英は晋の人で山野に住み、いつも水に入っては魚を捕っていた。ある日、一匹の赤い鯉を捕まえた。子英はこの鯉を家の池に放して飼うことにし た。鯉はぐんぐん育ち、一丈(当時の一丈は約2.4メートル)あまりもの大きさになり、角や翼も生えてきた。 突然、鯉は口をきいた。 「あなたを迎えにまいりました。私の背にお乗りなさい」 そして、鯉は子英を乗せて天に昇った。 こうして子英は神仙となった。 (六朝『任ム述異記』)
江陰(現江蘇省)の北に子英廟がある。 子英は晋の人で山野に住み、いつも水に入っては魚を捕っていた。ある日、一匹の赤い鯉を捕まえた。子英はこの鯉を家の池に放して飼うことにし た。鯉はぐんぐん育ち、一丈(当時の一丈は約2.4メートル)あまりもの大きさになり、角や翼も生えてきた。 突然、鯉は口をきいた。 「あなたを迎えにまいりました。私の背にお乗りなさい」 そして、鯉は子英を乗せて天に昇った。 こうして子英は神仙となった。
(六朝『任ム述異記』)