魂
紫玉 | 最愛の人の墓前で泣く男の前に、亡き人が姿を現し……。 | 六朝『捜神記』 |
息子の魂 | 両親が夜なべをしていると、遠方に遊学している息子が突然、現われて……。 | 六朝『捜神後記』 |
帰ってきた夫 | 突然、戻ってきた夫。妻の傍らに坐って悲しげにため息をつくのであった……。 | 六朝『捜神後記』 |
母 | いつの世も母の情愛は海より深い……。 | 六朝『幽明録』 |
恋しくて | 評判の美男子に恋した娘。しかし、男には嫉妬深い妻がいて……。 | 六朝『幽明録』 |
足を取り替える話 | 手違いで死んだ男。生き返ることになったのだが、足が痛くて痛くて……。 | 六朝『幽明録』 |
唐太宗入冥 | 健康状態極めて良好な太宗が突然崩御して……。 | 唐『朝野僉載』 |
前世 | 「ここだ、ここだ」視察に出かけた魏州刺史が突然こう言い出した……。 | 唐『冥雑録』 |
烏 | 臨終に際し、嫁は姑に告げた。「私、死んだらお義母様の夢枕に立ちますわ」。 | 唐『宣室志』 |
孫緬の奴隷 | 六歳になるまで口の利けなかった奴隷が自分の前世の話を……。 | 唐『広異記』 |
痣 | 「昔のことを話したい」と初対面の美しい娘に言われ……。 | 唐『広異記』 |
占い | 「私の寿命を占っていただきたい」 男の依頼はありふれていたが……。 | 唐『広異記』 |
桓道愍の妻 | 死んだ妻のことを思っていると、屏風の上から女の手が……。 | 唐『法苑珠林』 |
生き返った娘 | 肝試しで墓へ行くと、棺の上にうずくまる影が……。 | 唐『原化記』 |
離魂 (1)〜(2) | 幼なじみで慕い合う二人。しかし、娘の父は別の男を婿に選び……。 | 唐『離魂記』 |
鯉 (1)〜(3) | 「澄み切った水に体を浸したら気持ちがいいだろうな」そう思った男は……。 | 唐『続玄怪録』 |
呉生 | 熱病で死んだ男。納棺をすませると、門から幽鬼が入ってきた……。 | 宋『稽神録』 |
娘の魂 | 懐妊中に強い薬を処方された夫人は不思議な夢を見た……。 | 宋『邵氏聞見録』 |
花月の神 | 美貌で知られた夫人の臨終に際してにおびただしい数の蝶が現れ……。 | 宋『春渚紀聞』 |
豚異聞 | 突然、豚が人語を発した。借りがあるという……。 | 元『山居新語』 |
蒋煥 | 妻を亡くした男が実家に戻るべく舟に乗り込むと、そこには……。 | 明『庚巳編』 |
目を借りる話 | 夫の罪に連座して流刑に処せられた妻。ある晩、夢に刑死した夫が現れ……。 | 明『帝京景物略』 |
緑衣の人 (1)〜(2) | 「前世の因縁なのですから」そう、女は言った……。 | 明『剪燈新話』 |
耳中人 | 修行に励む男、ある日、耳の奥でささやきかける声が聞こえ……。 | 清『聊斎志異』 |
まぶたの妻 |
今わの際に娘は言った。「きっとあなたにご恩返しをいたしましょう……」。 |
清『閲微草堂筆記』 |
鼻中人 | ある日、昼寝をしていると、鼻の穴から小人が二人現われ……。 | 清『履園叢話』 |
水南寺の犬 | 寺で飼われている犬は経や木魚の音を好み……。 | 清『右台仙館筆記』 |