幻
童謡 | 「お城の門に血が付けば、お城は沈んで湖の底……」この童謡の意味は……。 | 六朝『神異伝』 |
流星 | 星が流れて水がめに落ち、「おめでたい験だわ」と女達……。 | 六朝『捜神後記』 |
炭 | 「これはお前の命だよ」そう言って老人は巾着を渡した……。 | 六朝『異苑』 |
的中 | 「建物でなければ宿るな、食事時でなければ沐浴(もくよく)するな」占い師はこう言った……。 | 六朝『異苑』 |
遺言 | 夫が臨終の床で言い残した言葉に……。 | 六朝『録異伝』 |
人柱 |
何度築いても崩れてしまう城壁。ある時、少女が突然言い出したのは……。 |
唐『広古今五行記』 |
巻物 |
占い師は死ぬまでに就く官位を記した巻物を二巻くれた。一巻目が終わった時、病にかかり……。 | 唐『定命録』 |
地下の予言 | 住むものが死ぬという奇怪な家にはなかなか買い手がつかず……。 | 唐『集異記』 |
鱠 | 「あんたは鱠を食えないよ」そう予言された男。結果やいかに? | 唐『逸史』 |
一生分の羊 | 李徳裕が若い頃、夢でたくさんの羊を見た……。 | 唐『宣室志』 |
楡の莢 | 木の葉を燃やしながら勉強していると、窓の外から自分を呼ぶ声が聞こえ……。 | 唐『独異志』 |
杜生 | ある人が奴隷に逃げられ、杜生に占ってもらうと……。 | 唐『紀聞』 |
手間賃 | 薪を切っていると、大きな樹の根元に甕(かめ)を見つけ……。 | 宋『稽神録』 |
禍福 | 長生きすることは本当に幸せなことなのだろうか……。 | 宋『茅亭客話』 |
剛直 | 「廟を立てよ」神人の要求を退けた剛直な男……。 | 宋『捜神秘覧』 |
一輪の花 | 燈篭見物の人ごみの中、一輪の花が頭巾の上に落ち……。 | 宋『夷堅志』 |
好色の罰 | 試験へ赴く青年。船頭の器量よしの娘が気になって気になって……。 | 宋『睽車志』 |
天の裂け目 | ある日の午後、突然天が裂けた。その裂け目から……。 | 宋『癸辛雑識』 |
頭の交換 | 出世するには頭と体の組み合わせがよくないと言われて……。 | 元『湖海新聞夷堅続志』 |
飛雲渡 | 早死にすると予言された少年。どうせ短い命なら、と無頼に暮らしていたが……。 | 元『南村輟耕録』 |
海嘯異聞 |
銭塘江の逆流の二日前、沿岸の住民の耳に不思議な声が……。 |
明『西湖遊覧志餘』 |
首 | 沈香の木片を拾った武将。その夜から不思議な夢を見るようになり……。 | 清『北游録』 |
咳止めの薬 | 人相見に医者になればよいと言われたが、医術の心得はとんとなく……。 | 清『聊斎志異』 |
地震 | 北京を大地震が襲った前日のこと……。 | 清『夜譚随録』 |
子英の鯉 | 子英は、ある日、一匹の赤い鯉を捕まえ……。 | 六朝『任ム述異記』 |
龍女の宴 | 湖のほとりで美女達の宴に招かれた書生は……。 | 唐『博異志』 |
緋鯉 | 老女が見つけた緋鯉は凛々しい面構えで……。 | 唐『瀟湘録』 |