奇
奇 案 | ||
二人の母 | 自分の子だと主張する二人の母に下した裁決は……。 | 漢『風俗通義』 |
明礬 | 呪術師の見せた紙には何とも恐ろしい絵が……。 | 唐『弁疑志』 |
明察 | 女の部屋に忍んでいった男、ヌルヌルするものに足を取られて……。 | 五代『玉堂閑話』 |
老父の隠し子 | 金持ちの老人、出来心で下女に手をつけたところ身ごもり……。 | 宋『斉東野語』 |
紅い猫 | 蒸し肉売りの老人がひたすら隠す飼い猫とは……。 | 宋『夷堅志』 |
真珠姫 (1)〜(2) | 元宵節の夜に忽然と姿を消した宮家の美しい姫君……。 | 宋『夷堅志』 |
帰って来た娘 | 美男子の茶店の奉公人に恋をした金持ちの娘が……。 | 宋『夷堅志』 |
猫失踪事件 | 秦檜には幼い孫娘の飼い猫が消えた。捜索の厳命が下された……。 | 宋『老学庵筆記』 |
子宝寺の秘密 | 子宝を必ず授けるといわれる寺、実は……。 | 宋『行都紀事』 |
月の御殿 |
「酒をおごってくれれば、今夜、月の御殿に連れて行ってあげますよ」道人はそう言って……。 |
元『湖海新聞夷堅続志』 |
二人の孝子 |
二人の若者にはまたたく間に孝子という評判が立ち……。 |
元『湖海新聞夷堅続志』 |
厨娘 |
新たに雇い入れた美しい厨娘。しかし、実は……。 |
元『湖海新聞夷堅続志』 |
髑髏神 |
農村で男の子が消えた。八方手を尽くして行方を探したのだが……。 |
元『湖海新聞夷堅続志』 |
富州奇聞 | 富裕な商人の嫁入り前の娘が懐妊した理由は……。 | 元『至正直記』 |
義人 | 校尉の若く美しい妻は平凡な結婚生活に不満を抱き……。 | 明『菽園雑記』 |
尼寺の秘密 | 受験のため上京してきた若者が、宿舎から出かけたまま戻らず……。 | 明『菽園雑記』 |
偸瓜案 | 瓜畑の持ち主、不仲な相手が瓜を盗んだと訴え出たが……。 | 明『燕山叢録』 |
男、女に変ず | 胸の病にかかった男を親友が面倒を見ることに……。 | 明『賢博編』 |
霊隠寺の僧侶 |
雑貨店の女房に惚れた僧侶。女房の方もそれに気付いて……。 |
明『西湖遊覧志餘』 |
うわさ | 朝廷が天下に美女を求め、十三歳以上の娘に結婚を禁じるといううわさが流れ……。 | 明『戒庵老人漫筆』 |
狐憑き | 婚約者を忘れさせるため、娘に偽りの手紙を見せたために悲劇が……。 | 清『北游録』 |
人狗 | 長沙の市場に一匹の狗が現れた。その狗は人語を話すことができ……。 | 清『子不語』 |
冬の夜の出来事 | 冬のある夜、兄が外泊することになり、家には弟と兄嫁が残され……。 | 清『子不語』 |
血液鑑定 |
実の叔父が甥を「赤の他人だ」と訴えた。知事が採用した鑑定法は……。 |
清『閲微草堂筆記』 |
初夜の謎 |
どこから見ても幸せそうな新郎新婦、翌朝になって……。 |
清『閲微草堂筆記』 |
茉莉花の根 |
嫁入りを前にして頓死した娘の姿を他県で見かけて……。 |
清『閲微草堂筆記』 |
取り違え | 同じ日の同じ時刻に嫁入りする家が二軒あり、二つの花嫁の轎が鉢合わせをし……。 | 清『巣林筆談』 |
偽皇孫事件 | 南へ巡幸する乾隆帝の前に、皇孫と名乗る童子が現われ……。 | 清『嘯亭雑録』 |
泥観音 | 中年になっても子宝に恵まれなかい男、極力安い妾を探そうと……。 | 清『庸庵筆記』 |
聞妙庵の尼 | 裕福で知られる聞妙庵の住職は年若い尼僧で……。 | 清『翼ケイ稗編』 |
災 禍 | ||
大爆発 | 火薬の爆発の威力は大変なもので……。 | 宋『癸辛雑識』 |
米豚と糠豚 | 大飢饉に見舞われた臨安で奇妙な肉が出回り……。 | 元『湖海新聞夷堅続志』 |
ドンッ! | 点火したのに沈黙したままの大砲をのぞきこんだ途端……。 | 清『夜譚随録』 |
怪風 | 砂漠の中の古戦場を行くと、突然、前方に山が一つ現われ……。 | 清『夜譚随録』 |
雪災 |
大雪に見舞われた江蘇・浙江地帯。雪に閉ざされた人々は……。 |
『清朝野史大観』 |
奇 習 | ||
邪教 | 湖南では人を生け贄にささげる邪教が盛んである。生け贄にも等級があって……。 | 宋『遁斎閑覧』 |
金蘭会 | 広東・広西の奇妙な風習、それは娘達が姉妹の契りを結ぶもので……。 | 清『坦園日記』 |